「自動工場」(フィリップ・K・ディックのエレクトリック・ドリームズより)

「自動工場」(フィリップ・K・ディックのエレクトリック・ドリームズより)

原題:Autofac、原作:フィリップ・K・ディック「自動工場」”Autofac”、監督:ピーター・ホートン、脚本:トラヴィス・ビーチャム、出演:ジュノ・テンプル、ジャネール・モネイ、デビッド・ライオンズ、ニック・エヴァーズマン、ジェイ・ポールソン、マキシミリアノ・ヘルナンデス

「自動工場」(フィリップ・K・ディックのエレクトリック・ドリームズより)のあらすじ

大陸間戦争が起こり、核爆弾が使用された後の世界。僅かに生き残った人類は「自動工場」に悩まされている。「自動工場」は人工知能によって動かされ、次々と商品を製造し、ドローンによって配送している。数少ない人類にとっては生産過多の商品はゴミでしかなく、スモッグにも苦しんでいる。エンジニアのエミリー・ザブリスキーと仲間たちは厳重に警備されている工場の破壊を目論む。そのために工場にコンピュータにハッキングし、工場からの使者を待ち受ける。送られてきたのは、アンドロイドのアリスだった。エミリーはアリスのプログラムを書き換え、工場への侵入に成功するのだが。

「自動工場」(フィリップ・K・ディックのエレクトリック・ドリームズより)の感想(ネタバレあり)

「ブレードランナー」や「ブレードランナー2049」にも通じる話。自分は人間だと信じていたら、実はアンドロイドだったと言うオチ。
工場側はエミリーたちに人間ではないという自覚が無いと思い込んでいたが、実はエミリーは気付いていた。アンドロイドのエミリーの中身は、自動工場を創造したエミリー。人間のエミリーが創ったものを、アンドロイドのエミリーが破壊する。自身が工場で作られた商品だと知りながら、その工場を破壊する。そこには人間のエミリーの精神が宿っているから。まさに「創造と破壊」の物語だ。
核戦争で世界が全滅と言うのはSFの定番のテーマだ。それは物語の中だけにしてもらいたいものだ。
いま、日本は北朝鮮の核に神経を尖らせている。もちろん、北朝鮮に核配備させるべきではない。そこに全く異論はない。
が、それと同時に世界の核保有国に核廃絶を訴えるのが被爆国としての日本の立場だろう。核の抑止力なんて幻想に過ぎない。どこでどう間違うかは誰にもわからない。アメリカだから信用できる?銃乱射事件が頻繁に起こる国を信用して良いのか?核の傘に隠れるのではなく、堂々と世界に核廃絶を訴えることこそが本当の「美しい国」ではないのかな?「普通の国」なんかじゃなく世界の平和を先導する「特別な国」になってもらいたいものだ。
そんなことを思ってしまう物語である。

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