「人間らしさ」(フィリップ・K・ディックのエレクトリック・ドリームズより)

「人間らしさ」(フィリップ・K・ディックのエレクトリック・ドリームズより)

原題:Human Is、原作:フィリップ・K・ディック「人間らしさ」”Human Is”、監督:フランチェスカ・グレゴルニ、脚本:ジェシカ・メクレンバーグ、出演:ブライアン・クランストン、エッシー・デイヴィス、リアル・カニンガム、ラス・ブラッドレイ

「人間らしさ」(フィリップ・K・ディックのエレクトリック・ドリームズより)のあらすじ

2520年テラ(地球)。サイラスは軍の大佐。妻のヴェラも軍人で、夫のことを仕事一筋で冷たい人間だと感じている。テラでは空気の備蓄が減少しているため、レクサーⅣという惑星から水を搾取しようとしている。レクサーには生命体がいるため、ヴェラは他の星から資源を得ることを主張する。サイラスはその生命体を知的だと認めていない。将軍はサイラスの意見を採用し、レクサーへサイラスの指揮する軍隊の乗るロケットを派遣する。サイラス達はレクサー人に襲われ、将軍はレクサーの爆撃を命じる。爆撃に巻き込まれたと思われていたロケットがテラに帰還する。戻ってこれたのはサイラスとマシューズのみだが、二人とも負傷していた。サイラスが病院から自宅へ戻ってくるが、彼の態度にヴェラは違和感を感じる。以前は冷たい男だったが、優しくなっていたのだ。

「人間らしさ」(フィリップ・K・ディックのエレクトリック・ドリームズより)の感想

この物語は外見が同じで中身が違ってしまった人を愛せるのかというのが表面的なテーマであると思われる。
そしてもう一つは違った種族間との交流の問題だ。
「レクサー人は道徳心を持たず、思いやりもない」逆に言えば、人間らしさとは道徳心を持ち、思いやりの心を持っているということになる。
サイラスは思いやりのない人間だった。妻への思いやりもなく、レクサー人への思いやりもなかった。人間らしくない男だったのである。そういう意味ではレクサーへの侵攻を決めた軍の首脳部も思いやりのない人たちだ。
その一方で軍はレクサー人と人間の違いは「思いやり」だと主張している。レクサー人には「思いやり」がないと言っているのだ。であるからレクサー人を処刑すべしと言っている。実際にはレクサー人にも思いやりの心はある。
「鬼畜米英」とか叫んでいたどこかの国のようである。敵国だから悪魔なのだろうか?いやいや、そんなことはないだろう。
敵は悪魔だと決めつけてしまう方が、悪魔的な考えだ。まずは、理解し合う事から始めるべきではないだろうか。

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