「クレイジー・ダイアモンド」(フィリップ・K・ディックのエレクトリック・ドリームズより)

「クレイジー・ダイアモンド」(フィリップ・K・ディックのエレクトリック・ドリームズより)

原題:Crazy Diamond、原作:フィリップ・K・ディック「CM地獄」”Sales Pitch”、監督:マーク・ムンデン、脚本:トニー・グリソニ、出演:スティーヴ・ブシェミ、シゼ・バベット・クンゼン、ジュリア・デイヴィス、ルシアン・ムサマティ

「クレイジー・ダイアモンド」(フィリップ・K・ディックのエレクトリック・ドリームズより)のあらすじ

海岸浸食によって次第に陸地が減少し、妻のサリーと共に暮らすエド・モリスの海岸沿いの家も危機を迎えようとしている。しかしエドは船で航海に出ることを夢見ている。エドとサリーはキメラ養殖場に勤務している。エドはアンドロイド(それはジャックやジルと呼ばれている。)に埋め込むQCと呼ばれる量子意識の管理をしている。QCによりアンドロイドは人間のような行動を取ることが出来るのだ。エドは工場見学の女性に話しかけられQCの説明をする。エドが会社を出て車を走らせていると、再びその女性を見かけ声を掛ける。彼女はジル(アンドロイド)だった。二人は酒場に行き、語り合う。意気投合し、エドは航海の夢を彼女に語る。その後も二人は密会する。ジルは寿命が近付いていて新しいQCを必要としている。彼女はエドに工場のQCを盗みだす手伝いをして欲しいと持ちかけるのだった。

「クレイジー・ダイアモンド」(フィリップ・K・ディックのエレクトリック・ドリームズより)の感想

これは魔性の女に出会って、妻も会社も裏切ってしまう男の物語なのか?夫に妻と会社を裏切らせ、妻に夫を裏切らせる魔性の女の物語なのか?
いや、それだけではないはずだ。SF的な視点から見てみよう。
この世界ではアンドロイドはQCによって魂を与えられる。
地域経済を守るために、食物はすぐに腐り、植物を自分で栽培することは禁じられている。
土地は海岸浸食によって縮小していくし、地面は人工的なものだ。
限りなく豚に近い人型のアンドロイドが存在する。
ここまで書いても、この作品のテーマが見えてこない。
どうしたものか。
そこで原作がどんな物語か調べてみた。広告の洪水にうんざりしているエドが他の星への移住を夢見ている。そこへ自己セールスをするロボットがやってきて、生活に無理やり入り込む。エドは宇宙船で逃げだすが、そこまでもロボットがついてきてセールスをする。という話のようだ。
原作とドラマのテイストは少し違うようだ。残念ながら、この物語からテーマを読み取るのは難しそうである。無念。

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